【スタッフブログ】永太郎【中学生編2】

どうも永太郎です。 

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はこちらからご覧ください。 結局、中学生デビューに失敗してからの続きになります。

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中学2年生になってもクラスでは相変わらず孤独街道まっしぐら。

部活では成り行きで「不思議ちゃん」扱いされながらも居場所が得られたと思いきや、入学してきた1年生と先輩との不和でまた居場所がなくなり、部活ではひたすら孤独に壁打ちばかりしていた頃に不運が重なります。

部活の同級生が引き連れてきた1年生の一人に天才卓球少年(仮にリョウマくん)がいました。どうやら小学生の時から地元の大会で優勝しているちょっとした有名人のようでした。このリョウマくん、実に態度がでかい…3年の先輩や、同級生、他の1年生をモノ扱いをする子でした。気にくわないことがあるとピンポン玉を目に叩きつける、蹴ることが日常茶飯事でした。部活の先生が指導しても全く反省せず。「(卓球が)俺より弱いくせに」が口癖でした。案の定、永太郎も毎日叩かれ蹴られ自尊心もボロボロになりました。


またある時、クラスメイトが掃除当番であっても校舎裏に近づかない理由が分からず話を聞こうとしてもシカトされてしまったので、なぜみんなは校舎裏の掃除をサボっているのか?先生にそのことを伝えると何故か、クラスのみんなから一斉に呆れられ余計に相手にされなくなりました。その理由が分からずとりあえず一人で校舎裏をひたすら掃除をしていました。

数日経ち、校舎裏でサッカー部の先輩たちの喫煙を目撃してしまいます。思わず先生に告げ口をした数時間後、全校集会のため向かった体育館でサッカー部の部長から全校生徒の目の前で「ぶっ殺す」と名指しで叫ばれました。


永太郎は一瞬で頭が真っ白になり、気がついたら全校生徒や先生の制止を振り切っていつの間にか猛ダッシュで自宅に戻っていました。突然戻ってきた永太郎に母さんはキョトンとしていましたが無言で部屋にこもりました。数時間後に担任の先生が自宅に来て、親と何かを話し結局教室に連れ戻されてしまいました。学校に戻る車中で担任から説教をされましたが全く頭に入りません。教室に戻ると一部の生徒から「お前すごいな」と笑われながらどつかれ回されました。

そして放課後、永太郎は再び荷物を持たずに自宅まで猛ダッシュ。息つく間もなく納屋裏からロープに輪っかを作り柿の木にくくり付けた時に偶然、散歩から戻ったじいちゃんに見つかってしまいました。驚くじいちゃんに永太郎は何も声が出せず、声が出る前に涙がボロボロ落ちてしまいその場にへたり込んでしまいました。それを見たじいちゃんは何を言わずに、どこかへ消えてくのでした。


そんなこんなで翌日は学校に行けるはずもなく、カーテンを閉めたまま布団に包まっていると親が強引に部屋に入り込み突然電話機を渡してきます。状況が分からずそのまま電話に出てみると、受話器の先から予想外の声が聞こえてきたのでした…

続きは【中学生編3】へ続きます。

〈ウェルカム〉発達障害×LGBTs のための当事者会

発達障害のあるLGBTsの方々の居場所を作るために会を立ち上げました。

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