【スタッフブログ】永太郎【小学生編3】
どうも永太郎です。
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今回は小学4年生になったあたりからのお話です。
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小学4年生になり、武くんと取り巻き(小学生編2を参照)がいなくなったため心の余裕が増えていきました。(良くも悪くもただ相手にされない時間が増えていただけですが…)
今まで生存本能といえば大げさですが、身の危険ばかり感じていたので他のことは考えられませんでした。入れ替わりに別の「ドキドキ」と言うか不思議な感情が常に心の中を支配するようになります。まず体育の授業で特定のクラスメイトの男子の体を急に意識し始め、プール授業でマッチョだった先生の体を見て触りたい衝動に駆られ…半年くらい、なぜそんなことを考えるのか本当に意味がわからず戸惑っていました。周囲の男子がクラスメイトの女の子のことを「可愛い可愛い」と言い合っているのを近くで見聞きしていましたが、なぜか永太郎自身は女の子を見ても何も思わず。周囲の男子が女の子の何がそんなに良いのかが理解出来ませんでした。
ですが、周囲の男子が女の子に対し抱いているだろう感情と永太郎自身が抱いている感情はもしかしたら一緒なのではないのか?と思い始めます。しかし当時はそれを認めることが絶対にできない状況にありました。
運悪く武くんと一緒になってしまった隣のクラスメイト(仮名でのび太くん)が”おかま”と言われ、新たにいじめの対象になってしまったのです。
永太郎は本当に惨めでいじめの対象が変わったことに安堵をしていました。だけれどのび太くんがいじめられる現状はやっぱり嫌だ、けれどのび太くんに対し何もできないし、”おかま”としてまた周囲にいじめられたくなかった永太郎自身は男の子が好きな気持ちを”ありえない事”として心にひたすら隠しておりました。
そしてノンケを演じることを決意しました。ただ、周囲はすでに永太郎に対し無関心な状況だったのでいくら永太郎がノンケを演じようと無理したところで”女好きなやばいやつ”としてイメージがより最悪になっただけでした。
また、小学校高学年になると子供ながらに客観的に自分自身の状況が理解できるようになったのですが、すでに孤立し切っていた永太郎は友達の輪に入る方法が分からなくなってました。一度だけ自分を変えようと学級委員の子にお願いして遊びに加えてもらった事がありましたが持ち前の鈍臭さ(概要を参照)のせいで結果、楽しさより障害特性により周囲についていけない混乱と自分自身への苛立ちがやはり目立ってしまい、遊びたい気持ちがあるけど同じように遊べないジレンマからなし崩し的に、結局のところ孤立を選ぶことになるばかり。”猿のように球を蹴ること、バッドを振って球を投げるだけのことの何が楽しいんだ?と、”現状を他責でごまかすことでとにかく孤立する現状をなんとか肯定するように卑屈になっていました。(この時にでも自分を変えられていたらと後悔ばかり…)
休み時間はとにかく図書室にこもったり、机に突っ伏したり、本を読んだり、トイレに篭ることがメインになりました。
そして孤立した結果、グループ行動自体がより恐怖になりました。授業や修学旅行での班決めの時に先生が「自由に●人でグループ組んで」という言葉がもうトラウマですね。
いつも余り物の永太郎は結局単独行動だったかな。おそらく全国のボッチたちも恐怖したワードかと思います。そんなこんなで、中学生になるまではただ孤独に磨きが掛かるだけの永太郎でした。
そして中学生デビューするぞ!と決意をするも小学校のメンツがそのまま持ち上がるだけだったので人間関係もリスタートできるはずもありませんでいた。早速出鼻をくじかれた永太郎ですが、そんな永太郎にもチャンスが訪れるのでした。
【中学生編1】に続く
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